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薬物療法に抵抗のある方は決して少なくはありません。しかし、現実的には当クリニックを受診される多くの方は医学的管理を要する状態水準にあります。そのため、できるだけ納得をして頂いた上での必要最小限の投薬を心がけております。
医療であるからには薬物療法は重要であると考えていますし、完全ではありませんが有効例は多く見られるのも事実です。当クリニックでは誠実でなおかつ適正な薬物療法を重視しております。また、セオリー通りの投薬プロトコルでは回復に乏しいケースがあることも現実です。
そのようなケースにつきましては、相互作用や副作用に気を付けながら各種薬剤を組み合わせる、漢方薬による治療、等の細やかな調整工夫を行っていく方針を取っております。 -
薬物療法だけで治療を行うことは不十分であり、それに付加する形で様々なアプローチを心がけております。柔軟で多様な対応ができるよう複数の臨床心理士(心理カウンセラー)および精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)を配置しております。それらスタッフとも協働して対応させて頂きます。それにより、各種心理カウンセリングは勿論のこと、精神疾患に対する心理教育・啓発、睡眠や食事等の生活指導・助言、リラクゼーションの活用などを必要に応じ多角的に行えるよう心がけております。
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精神療法(心理カウンセリング)については、エビデンスのある二大精神療法とされる認知行動療法と対人関係療法を二つとも実施できる体制を確保しております。薬物療法と同等の位置づけで、適応性が高いと考えられるケースには治療の一つとして実施しております。
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既存の精神医療対応に囚われず、状態や苦痛の内容によっては積極的に代替医療を活用することも行っております。サプリメントの推奨を始めとして、鍼灸治療、整体、カイロプラクティック、各種ヒーリング技法の活用、などをご紹介させて頂いております。
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最も多く認められる疾患であるうつ病・うつ状態治療において、その治療困難性を高めると考える隠蔽されやすい三要素(1.双極性障がい・そう状態 2.成人のADHD・自閉スペクトラム症といった発達障がい 3.トラウマ・心的外傷ストレス障がい)を的確に診断し、適切な治療的関わりをそれぞれの病理に対しても行っていくよう努めております。