当クリニックは平成28年4月をもちまして、開院10周年の大きな節目を迎えることができました。
これもひとえに多くの方々のご支援のお陰さまと痛感しております。これまでの10年間の年月を経て当院は地域での認知度の高いクリニックになったものと自負しております。その証左として、ご家族揃っての受診や、心療内科では少ないとされる口コミでの受診もかなり多い状況がございます。こころのかかりつけ医を志す当クリニックとしましては、大変ありがたいことです。
新百合ケ丘駅北口側のランドマークとなっている複合医療専門ビルであるメディカルモリノビルの5階に当クリニックはございます。
ターミナルステーションである新百合ケ丘駅北口から直線的に行ける徒歩5分圏内の場所であるのみならず、150台近く収容可能な専用駐車場を有し、バリアフリーで清潔感のある建物となっております。他に9つの医療機関が入っており、診診連携を円滑に行いながら運用しております。
また、女性医師による診療も引き続き行っております。
精神科・心療内科領域においては女性の患者さまが比較的多いという実情も手伝って、同性ならではの共感性や温かさを活かしながらの診療に多くの患者さまが来院されている状況です。ただ、非常勤医師のみのため、予約待ち期間がやや長くなっておりますことをご承知おき下さい。
医療の質の向上も重要であると認識しており、11年目の新しいスタートに際して、それに相応しい展開を行っていく見通しです。院長の診療におきましては、ニーズが高まっている成人のADHDへの診療をより積極的に取り組む所存です。加えて、様々な精神疾患の根底に存在する問題であるトラウマに対する多角的なケアを行えるよう努めて参ります。そのために必要な各種治療技法を実践可能としていく所存です。有限な時間を有効に活用できるようなグループでの患者さま向けのセミナーの開催等も検討しております。
FFCカウンセリングルームにつきましても、引き続きエビデンス(医学的根拠)を持つ認知行動療法および対人関係療法の二大精神療法の実施と充実を図っていきます。加藤志ほ子代表は勿論のこと、比較的若いカウンセラーのスタッフもそれぞれに自己研鑽を積み、各人の専門領域を軸にしつつもクライアントのニーズに柔軟な対応ができるカウンセリングを心がけております。
費用対効果が比較的高いとされるグループによる心理療法も引き続き予定しております。より親しみやすく興味・関心を深められる内容へと今年度も更なるバージョンアップを図っております。
今年度は新しいステージへの変革の年と位置づけております。まさに初心を忘れず、安心と安らぎを与えられる誠実なクリニックであり続けたいと思います。こころのトータルケアを目指す多角的・多層的なアプローチを心がけながら、生きづらさを抱える患者さまの良き伴走者としての役割を担えるよう努めていきたいと考えています。どうぞお気軽にご相談下さい。
院長 岡本 浩一